1.
一生修行、毎日初日
中村吉右衛門
2.
初代吉右衛門は『一生修行、毎日初日』と口癖のように唱えていたといいます。同じ役をひと月演じても、毎日初日のような気持ちで演じなさい、そのために一生修行しなさい。役者にとっては毎日のことであってもお客様にとってはその日限りなのです
中村吉右衛門
3.
経験や勘を人から人へ受け継ぐことの大切さを見失ってはいけないのです。なくなってしまったら、もうつくれない
中村吉右衛門
4.
芸を確立させていくのはまずは真似から入るしかありません。ただ、そこで止まったら単なる物真似で終わってしまう。真似ができたところがスタート地点。
中村吉右衛門
5.
ある役者が練って練って作り出した芸を次の代が真似てそこでさらに練って自分らしさをつけ加えてそれが代々続いていく。常に磨かれていかなければ伝統ではない。
中村吉右衛門
6.
他人を傷つけることを平気で口にする人がいます。人間には残酷な面がある。戦いも同じ。
中村吉右衛門
7.
播磨屋の人間として私の役割は初代の演出を受け継ぐことがまず一つ。そして初代が築いた役者としての気構えを継承し、さらに次代へと手渡すことが歌舞伎という伝統芸能に携わる自分の責務です。
中村吉右衛門
8.
時代ごとの役者たちが代々研鑽を重ねてきたものを、我々がより良いものにして手渡さなければならない。
中村吉右衛門
9.
幕末・明治にかけては西洋に追いつけ追い越せという気運の中、歌舞伎は伝統を絶やすことなく、より上質な舞台芸術へと昇華した。その果実を我々の代で損ねたり絶やしたりすることは絶対あってはならない。
中村吉右衛門
10.
伝統を繋いだ先人の志に照らせば、守るだけでなく、一層の高みに向けて攻めることが必要です。私も70年近く役者一筋にやってきてやっとそんな境地がわかり始めたように思います。
中村吉右衛門
11.
単に芝居をやっていればいいわけではなかった。
中村吉右衛門
12.
舞台に染みついた血と汗と涙の結晶が現在の歌舞伎なんです
中村吉右衛門
13.
(歌舞伎は)日本人が日本を知ることができる芸術
中村吉右衛門
14.
きらびやかな衣裳や大道具の魅力、役者が大見得をした時の爽快感が全て入っているのが“歌舞伎味”、歌舞伎にしかない面白さです。それを自分が生きる時代でいかに感じていただけるか。時代性というものを意識しています
中村吉右衛門
15.
歌舞伎はいいですよ。お芝居を観るだけで日本的な人情や文化がわかり、外国の方はもちろん日本人が日本を知るためにも格好の総合芸術…
中村吉右衛門
16.
人生、早くも遅くも結局行き着くところは同じ。ゆったり豊かに参りましょう
中村吉右衛門
17.
その人その人の経験が表現を作る
中村吉右衛門
18.
いろんなことを経験するとだんだんと人の心理がわかり、人間を描きだすことができる。いろんなものを見たり、聞いたり、読んだりすること。そういうことも必要。
中村吉右衛門
19.
もともと僕は役者には向かないと思っていましたし、今でも才能は少ないと思っています。ただ、今こうやって役者として認めていただけているのは、自分で言うのもおこがましいですが、努力以外のなにものでもない。
中村吉右衛門
20.
初代吉右衛門は天才でしたが、20代になって僕がその名跡を継ぐと決めたからにはもう努力するしかない。
中村吉右衛門
21.
ファンの皆様が私を二代目と認めてくださっているのは本当にありがたいこと
中村吉右衛門