1.
人間は他人のことを思いやって行動し、よい結果を得たときに、心からの喜びを感じるものである。その喜びこそ、人間愛に基づく本当の「幸せ」なのである
銀河鉄道の夜
2.
月夜でないよ。銀河だから光るんだよ。
銀河鉄道の夜
3.
ああせいせいした。どうもからだに恰度合うほど稼いでいるくらい、いいことはありませんな
銀河鉄道の夜
4.
ぼくはおっかさんが、ほんとうに幸せになるなら、どんなことでもする。けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸せなんだろう。
銀河鉄道の夜
5.
こんな静かないいとこで僕はどうしてもっと愉快になれないだろう。どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。
銀河鉄道の夜
6.
カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのように本当にみんなの幸せのためならば、僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。
銀河鉄道の夜
7.
カムパネルラなんか(悪口を)決して云わない。カムパネルラはみんながそんなことを云うときは気の毒そうにしているよ。
銀河鉄道の夜
8.
真の幸福に至るのであれば、それまでの悲しみはエピソードに過ぎない。
銀河鉄道の夜
9.
誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねぇ。
銀河鉄道の夜
10.
僕もあんな大きな暗(やみ)の中だって怖くない。きっとみんなの本当の幸(さいわい)を探しに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう
銀河鉄道の夜
11.
ねえお母さん。ぼくはお父さんはきっと間もなく帰ってくると思うよ。
銀河鉄道の夜
12.
ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。
銀河鉄道の夜
13.
僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない
銀河鉄道の夜
14.
そしてその天の川の底の深く遠いところほど星がたくさん集って見えしたがって白くぼんやり見えるのです。
銀河鉄道の夜
15.
さあ、切符をしっかりもっておいで。・・・、天の川のなかでたった一つの本当のその切符を決してお前はなくしてはいけない
銀河鉄道の夜
16.
何が幸せかわからないです。・・・正しい道を進む中の出来事なら峠の上り下りもみんな本当の幸せに近づく一足づつですから
銀河鉄道の夜
17.
僕はあの人が邪魔なような気がしたんだ。だから僕は大へんつらい。
銀河鉄道の夜
18.
ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。
銀河鉄道の夜
19.
けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。
銀河鉄道の夜
20.
みんなはねずいぶん走ったけれども遅れてしまったよ。ザネリもね、ずいぶん走ったけれども追いつかなかった。
銀河鉄道の夜
21.
カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。
銀河鉄道の夜