1
心で見なければものごとはよく見えないってこと。 大切なことは目に見えないんだ
星の王子さま
2.
きみが夕方の四時に来るなら、ぼくは三時から嬉しくなってくる。そこから時間が進めば進むほど、どんどん嬉しくなってくる。そうしてとうとう四時になるともう、そわそわしたり、どきどきしたり。こうして、幸福の味を知るんだよ。
星の王子さま
3.
きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ
星の王子さま
4.
金色に輝く小麦を見ただけで、ぼくは君を思い出すようになる。麦畑をわたっていく風の音まで、好きになる……
星の王子さま
5.
もしきみがぼくをなつかせてくれたら、ぼくの暮しは急に陽が差したようになる。ぼくは、ほかの誰ともちがうきみの足音が、わかるようになる。
ほかの足音なら、ぼくは地面にもぐってかくれる。でもきみの足音は、音楽みたいに、ぼくを巣の外へいざなうんだ
星の王子さま
6.
なつかせたもの、絆を結んだものしか、ほんとうに知ることはできないよ。人間たちはもう時間がなくなりすぎて、ほんとうには、なにも知ることができないでいる。
星の王子さま
7.
人間たちは、急行列車に乗り込むけれど、自分たちが何を探しているのかわかっていない。やたら動き回るだけで、自分たちが堂々巡りしていることに気づかないんだ。
星の王子さま
8.
はじめは、ぼくからちょっとだけ離れて、こんなふうに、草のなかにすわるんだ。ぼくは横目でちらっときみを見るだけだし、きみもなにも言わない。ことばは誤解のもとだから。
星の王子さま
9.
もしも誰かが、何百万も何百万もある星のうち、たったひとつに咲いている花を愛していたら、その人は星空を見つめるだけで幸せになれる。〈ぼくの花が、あのどこかにある〉って思ってね。
星の王子さま
10.
ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった。あの花はぼくをいい香りでつつんでくれたし、ぼくの星を明るくしてくれたんだ。
星の王子さま
11.
星々が美しいのは、ここからは見えない花が、どこかで一輪咲いているからだね……
星の王子さま
12.
砂漠が美しいのは、どこかに井戸を、ひとつかくしているからだね・・・
星の王子さま
13.
人はみんな、その人なりの星を持ってる。旅をする人たちなら、星は案内役だ。そうでない人たちなら、ただのちっちゃな光。
星の王子さま
14.
きみが星空を見あげると、そのどれかひとつにぼくが住んでるから、そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、きみには星という星が、ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。きみには、笑う星々をあげるんだ!
星の王子さま
15.
この水は身体を養うだけのただの水とは違う。星空の下を歩くことと、滑車のきしみと、ぼくの腕の力仕事から生まれたものだ。だから何か贈り物のように心に利くのだ。
星の王子さま
16.
ぼくの星はたくさんの星の中に混じっている。だから、きみはどの星のことも好きになる……ぜんぶの星がきみの友だちになる。
星の王子さま
17.
子どもたちだけが、自分が何を探しているか知っているんだね。
星の王子さま
18.
ほら、淋しいときほど夕日を見たいって思うものだから
星の王子さま
19.
君がやって来る時間がわからなかったら、ぼくはいつ心の準備をすればいいのかわからない…だから、ものごとは、きちんと決めておくことが大事なんだよ
星の王子さま
20.
あの人は、きっと、<王様>や、<うぬぼれや>や、<酔っ払い>や、<ビジネスマン>からは馬鹿にされるだろう。だけど、ヘンじゃないのはこの人だけだ。だって、この人だけが、自分以外の人たちのために働いているんだもの
星の王子さま
21.
意地悪な言葉の背後には、バラの優しさがかくされていた。そのことに、ボクは気づかなくちゃいけなかったんだ。
星の王子さま