1.
ここの生活に金はいりません。欲しいもんがあったら──もしもどうしても 欲しいもンがあったら──自分で工夫してつくっていくンです
黒板五郎
2.
つくるのがどうしても面倒くさかったら、それはたいして欲しくないってことです
黒板五郎
3.
人には上下の格なンてない。職業にも格なンてない
黒板五郎
4.
疲れたらいつでも帰ってこい。息がつまったらいつでも帰ってこい。くにへ帰ることは恥ずかしいことじゃない。お前が帰る部屋はずっとあけとく。布団もいつも使えるようにしとく
黒板五郎
5.
お前の汚れは石鹸で落ちる。けど石鹸で落ちない汚れってもンもある。人間少し長くやってりゃ、そういう汚れはどうしたってついてくる
黒板五郎
6.
夜になったら眠るンです
黒板五郎
7.
人を許せないなンて傲慢だよな
黒板五郎
8.
子供がまだ、食ってる途中でしょうが!
黒板五郎
9.
金なんか望むな。幸せだけを見ろ。ここには何もないが、自然だけはある
黒板五郎
10.
考えてみるとさ、今の農家は、気の毒なもんだとオレは思うよ。どんなにうまい作物つくっても、食ったやつにありがとうって言われないからな。誰が食ってるか、それもわからねぇんだ。だからな、おいらは小さくやるのさ。ありがとうって言葉の聞こえる範囲でな
黒板五郎
11.
知らんでいたいの。そのほうが楽なの
黒板五郎
12.
いずれ、あいつらが大人になったら、いや、二年でもいい、一年でもいい。時期が来たらあいつらに自分の道は自分で選ばせたい
黒板五郎
13.
純、蛍、俺には、お前らに残してやるものはなんもない。でも、おまえらには、うまく言えんが残すべきものは、もう、残した気がする。金や品物はなんも残せんが残すべき物は、伝えた気がする
黒板五郎
14.
何をしようとおれは味方だから
黒板五郎
15.
人に喜んでもらえるってことは純、金じゃ買えない。うん。金じゃ買えない
黒板五郎
16.
後悔する!それこそ卑怯で女々しいことだ。
黒板五郎
17.
失うことを恐れるあまり必要な物を手に入れることも断念するという人は、理屈にも合わないし、卑怯である。
黒板五郎
18.
悪口ってやつはな、いわれているほうがずっと楽なもンだ。いってる人間のほうが傷つく。被害者と加害者と比較したらな、被害者でいるほうがずっと気楽だ。加害者になったらしんどいもンだ。だから悪口はいわんほうがいい
黒板五郎
19.
金があったら金で解決する。金がなかったら知恵だけが頼りだ。 知恵とてめえの出せるパワーと・・・
黒板五郎
20.
農家は昔から助け合い、ってね。むかし、あんたのじいちゃんやばあちゃんがうまくいかねで困ってるとき、中ちゃんの親父やオレの親父が、皆で出し合って助けたもんだ。たすけあうのが、農家ってもんだ!じぶんひとりよきゃ、あとは知らね?そりゃ無いだろ、って親父にいっとけ
黒板五郎
21.
男は、誰だって、なんと言われようと、戦わなきゃいかんときがある
黒板五郎