1.
常に状況の真っただ中にいるということを演じながら感知できるような芝居をしたい」
唐十郎
2.
ぼくは当世の若者に焦点を当て、挑発すべく書いている
唐十郎
3.
とにかく観客が待っている。何があっても芝居は打つんだ。飯を食うように芝居をやるんだ
唐十郎
4.
昭和23年の下谷万年町は僕の原点です。振り返ると、今の文明はあの頃にあったものを全部排除してきました。この間にあるものはただの空白です。
唐十郎
5.
僕ね、書きながら考えていくんですよね。テーマ、モチーフを決めないで、1点だけ入り口を見つけて、あとはペンが走るまま
唐十郎
6.
現代の電子記号文化、携帯なんかでお互いを確かめ合い、ツイッター(現X)とかで人間関係ができていると思っている世界に乗り込んでやろうじゃないかということですね
唐十郎
7.
目に見える鉄格子があるのが留置場で、目に見えない不自由と言う名の鉄格子があるのが世間である。
唐十郎
8.
劇的想像力という言葉がもしもあるなら、それはおそらく、作者とか、役者一個人の内に律動する、表現の器形成以前の現実を無化しようと欲する劇的な力である。だからその力が、行為を通じて増殖的に形成される時、それは、役者の、あるいは舞台の、特権的肉体として現前化されるのだ
唐十郎
9.
腹が飢えていたんじゃないっ。心が飢えていたんだ!
唐十郎
10.
ああ、俺の戦後史がくずれる
唐十郎
11.
しかし、才能以上のものがある、それは少年っ。少年は天才だあ!
唐十郎
12.
あんたの指、肉体労働やりすぎたんじゃないの?
唐十郎
13.
新宿みたけりゃ 今見ておきゃれ じきに新宿 原になる
唐十郎
14.
テントは地下からはい出した穴のようなもの。穴には人と人がつながる回路のイメージもある
唐十郎
15.
分からないことに立ち向かうためです
長年書き続けた理由
唐十郎
16.
台本は息継ぎの楽譜
唐十郎
17.
400字詰めの原稿用紙に書くと、字が牢屋に入ってしまうような気がして
唐十郎
18.
演劇と社会というものをまず考える時に、社会の方から見ると個人は単にそれを構成する一員で、個人の方から見ると社会は個人のレセプターにおける一要素でしかないわけです。
唐十郎
19.
野外劇のときに雨が降ったこともあったので屋根が欲しい、しかしコンクリートに囲まれてしまった劇場ではなく、繊細にてタフな皮膚のような壁が欲しい。それがテントのビニールのシートになったんです。
唐十郎
20.
状況の真っ只中に自分たちが齧りつく劇場が立っているか潜んでいるかして、そこに侵入してくる外の状況がある。そこに巻き込まれながらも、また巻き込まれマチ押して逆のつむじ風を起こして状況を飲み込んでしまう。
唐十郎
21.
テーマやモチーフは暴露しない方がいい。客体としてどこまで他者を化かすか、二時間ぐらいの間にいかに嘘の温度を観客とつくるかというのが演劇の体験だろうと考えた
唐十郎