1.
はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る
石川啄木
2.
明日は何を為すべきか、これは今日のうちに考えておかなければならぬ唯一のものである。
石川啄木
3.
ひとりの人と友人になるときは、その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
石川啄木
4.
山は動かざれども、海は常に動けり。 動かざるのは眠の如く、死の如し。しかも海は動けり。 常に動けり。これ不断の覚醒なり。不朽の自由なり。
石川啄木
5.
一度でも我に頭を下げさせし、人みな死ねと、いのりてしこと
一度でも俺に頭を下げさせた奴ら、みんな死にますように
石川啄木
6.
時代に没頭していては時代を批評する事が出来ない
石川啄木
7.
こころよき疲れなるかな息もつかず仕事したる後のこの疲れ
石川啄木
8.
結婚は実に人間の航路に於ける唯一の連合艦隊也
石川啄木
9.
こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ
石川啄木
10.
詩はいわゆる詩であってはいけない。人間の感情生活の変化の厳密なる報告、正直なる日記でなければならぬ
石川啄木
11.
必要は最も確実なる理想である。
石川啄木
12.
いかなる問題にあっても、具体的という事は、最後の、しかして最良の結論だ。
石川啄木
13.
願はくば一生、物を言ったり考へたりする暇もなく、朝から晩まで働きづめに働いて、そしてバタリと死にたいものだ。
石川啄木
14.
さりげなく言ひし言葉はさりげなく君も聴きつらむそれだけのこと
石川啄木
15.
どんよりとくもれる空を見てゐしに人を殺したくなりにけるかな
石川啄木
16.
よく笑ふ若き男の死にたらばすこしはこの世さびしくもなれ
石川啄木
17.
同志よ、われの無言をとがむることなかれ。われは議論すること能(あた)はず、されど、われには何時にても起たつことを得る準備あり。
石川啄木
18.
恋は人生の全てではない その一部分だしかもごくわずかな一部分だ。
石川啄木
19.
われわれが書斎の窓からのぞいたり、ほお杖ついて考えたりするよりも、人生というものは、もっと広い、深い、もっと複雑で、そしてもっと融通のきくものである。
石川啄木
20.
人間のすることでなにひとつえらいことがありうるものか。人間そのものがすでにえらくもたっとくもないのだ。
石川啄木
21.
われわれが書斎の窓からのぞいたり、ほお杖ついて考えたりするよりも、人生というものは、もっと広い、深い、もっと複雑で、そしてもっと融通のきくものである。
石川啄木