1.
難しいことを優しく、優しいことを深く、深いことを面白く、面白いことを真面目に、真面目なことを愉快に、愉快なことはあくまでも愉快に
井上ひさし
2.
朝目覚めたときに、今日も頑張ろうと思えることが大切。そう思えなくなったら、その原因はなんなのかを自分で見つめる必要がある。
井上ひさし
3.
一番大事なことは、自分にしか書けないことを、誰にでもわかる文章で書くということ。
井上ひさし
4.
ある選択をするということは、その選択によって生まれるはずのマイナスをすべて背負うぞということ。
井上ひさし
5.
辞書はよき相談相手であり、友人であり、いろんなことを教えてくれるおじさんなのです。そんなふうに辞書と付き合えば、一生の得ですよ。
井上ひさし
6.
本が父親となれば、たとえばシェイクスピアはホラ吹き親父、モリエールはおもしろ親父、ドストエフスキイはおしゃべり親父、そしてトルストイは説教親父である。
井上ひさし
7.
本当におもしろいのは、書いているうちに筆が自然に外れていくことなんですね。そっちへ行っちゃだめ、というのに外れていく。それがいちばんおもしろいんです。
井上ひさし
8.
日本は今のところ世界で唯一の被爆国です。言葉を変えれば、未来の戦争を体験している唯一の国です
井上ひさし
9.
地球が生き延びるためには、対立を超えた、新しい価値観が是非にも必要です
井上ひさし
10.
鳥は頭を向けた方に飛んでいくが、方向を決めるのは尾っぽである
井上ひさし
11.
日本人を動かしているのは、人じゃなくて空気なんです。一人一人が自立(自律)していないから、空気が変わるとみんな付和雷同して意見や態度をコロコロ変える
井上ひさし
12.
戦争の時だって、反対する人はいました。でも、そのときの空気がそれを認めなかった。私たちは空気で動き、空気が先導した結果だから、誰も責任を取らないんです
井上ひさし
13.
買ってすぐに読まないでも、机の横に置いておけばいいんです。不思議なことに、ツンドクをしておくと自然にわかってくるんですね。「これ読まなくていいや」とか、「これは急いで読まなきゃいけないな」とか。
だから、ツンドクは案外にいい整理法じゃないかなと思うんです。
井上ひさし
14.
黙っているうちに、世の中がどんどんヘンな方向へ流されて行く。そしてその結果はなにもかもすべて、黙っていた人たちの上に覆い被さってくる。
井上ひさし
15.
物語の基本的要素は「謎」である。逆に言うなら、謎の提起とその解明、これこそが物語の正体なのだ
井上ひさし
16.
読者の3割は絶賛するし、他の3割は批判する。だから残りの4割だけを考えなさい。
井上ひさし
17.
私はすべての芸術は、全人類にとまでは言わなくても、少なくともそのサポーターたちにほんの少し、生活のヒントを与えるのが仕事だと考えています。
井上ひさし
18.
人々に何か届けたい、人々とともに生きたい、そういう方向性が無いと入場料を貰えない気がする。
井上ひさし
19.
どんなお説教も現実では役に立ちませんが、でも一つのいい芝居で人間の精神の根幹を変えられるんです
井上ひさし
20.
「言葉で生きることのしあわせ」を観客と共有したいのです
井上ひさし
21.
劇場で我を忘れるひとときだけ、その時間の支配から逃れられる
井上ひさし