1.
心を通わせるのに必要なものは、笑顔と強引さとある程度の自然体
畑正憲
2.
才能は不思議なものであり、それだけでは存在し得ず、人間というもっとも厄介な袋に詰められている
畑正憲
3.
私が死にかけても、助けに来ないでいいから、カメラを回し続けてくれ
畑正憲
4.
一緒に生きた長い時間、共有したもの。それがね、心の遺伝子になってるんですね。あらゆる命は繋がって続いていくものです。
畑正憲
5.
チンパンジーに噛まれたりゴリラに噛まれたり。いろんなもんに首を噛まれたんですよ。でもライオンのときは、30分ぐらい何もわかりませんでしたねえ
畑正憲
6.
与えられたことで終わりにしないで、自分なりに追究する姿勢がツキを呼んだ。
畑正憲
7.
恋は一粒の種。気まぐれと偶然が、黒い土の上に置いた種子であろう。それを育てる太陽や風や雨は、ごくささいなつまらぬ行動である。
畑正憲
8.
ボクはやりたいことをやることは得意だったんですけどね。会社に勤めて、毎月月給をもらうっていうことがこの世の中にあるということすら、あまり知らなかった。
畑正憲
9.
「一番好きな動物は?」「若い頃の妻です」
畑正憲
10.
本当の意味では、愛するものとの別れは別れでないのです。心の中に大きなプレゼントをもらっていて、思い出として私たちの中に生き続けるのです。決して断絶ではないのです。
畑正憲
11.
読解力は勉強の一番の基礎なのだと思います。
畑正憲
12.
学校でカエルの解剖さえしなくなっている。「命を殺すから」というんですが、それは科学でもなんでもありません。生きていくにあたり、生き物に体ごとぶつかるというのはとても大切なことなのです
畑正憲
13.
有益なこと、金になることを、ぶったおれるまでやれる男はたくさんいるけれど、無益の役立たずのことを、倒れるまでやれる男は滅多にいないんだ。麻雀をとことんやって死ぬなんてえのは、人間らしい、はなばなしい死なんだぞ
畑正憲
14.
学校へ行くのにカバンを忘れるなんて。この世に生きていることを最高に楽しんでいる証拠である。学校へ行くこと自体を忘れてくれたっていい。長い人生だ、一度や二度忘れたって、どれほどの害があろうか。
娘が鞄を忘れて学校に行ったことについて
畑正憲
15.
学歴とか、特待生だとかは、恥ずかしいものであるべきだ。そんなことを自慢したって、何にもならないのである
畑正憲
16.
必要以上に人をきびしく扱い、一つの方向へ向けさせようとするのは、ファシズムを経験しただけで充分じゃないか
畑正憲
17.
人には生涯をかけて達成せねばならぬ大きな目標と、その日をなんとか食いつながねばならぬかなしい作業とがある。後者の場合には、くよくよしないことだ。思い患ったり、失望したりする前に、いろんなアイデアをひねりだして、忙しく働くに限る
畑正憲
18.
人生は、職人の才あるものは、職人であった方がずっと幸福である。重役になって質の違ったことで心を悩ますより、ずっと平和に暮らせることだってある
畑正憲
19.
最近、ラーメンなどにやたら凝る店が出現した。どこぞの海で獲れた魚だけを使用し、コンブは濃厚な厚岸の根コンブで、二十四時間かけてダシをとり、などと能書きたらたらである。そして、行列ができてこそ名店だと胸を張る。私は、そのような店には近寄らない。
畑正憲
20.
私は自分をこの世に生かしているのは、胸に抱く、僅かばかりの純情だと信じている。口に出すさえ気恥ずかしいちょっとした純情が、生きていることを愉しくし、また、勇気を与えてくれる
畑正憲
21.
人は、リズムが大切な生き物であってだ、規則正しい生活をするのが一番だ。それが正しいんだ。
畑正憲