1.
自分より偉い人はみんな利用しなければだめだ。自分より偉い人を思うままに働かせることが事業成功の秘訣だ。
五島慶太
2.
人間は知と行だけではダメである。そこには必ずだれにも負けないという信念が必要だ。それには信仰で人間の意志というものを絶えず鍛錬していく必要がある。事業で成功するにしても、利殖するにしても、不可欠なものは信念である。
五島慶太
3.
自分でも他者でも限界があることを知り、それでもなお全力をつくすのが人間とわかれば、人は自然に優しくなる
五島慶太
4.
人の成功と失敗の分かれ目は、第一に健康である。次には熱と誠である。体力があって熱と誠があれば必ず成功する。
五島慶太
5.
人間はときどき、努めて頭を空っぽにしなければだめだ
五島慶太
6.
孤独な者はもっとも強い
五島慶太
7.
予算を軽視して、どうして満足すべき決算が得られようか
五島慶太
8.
三昧ということが、女でも、碁、将棋、スポーツなんでもよい。三昧になる――すなわち『空』になるということが必要である
五島慶太
9.
昭和初頭、財界不況に遭遇した時に、私はしばしば自殺を考えるに至るほどの苦しさを経験した。松の枝がみな首つり用に見えて仕方がなかった。しかし今にして思えば、すべては信念と忍耐力の問題であった
五島慶太
10.
わしの財産を好きなだけやるから、わしに時間をくれ。わしにはまだやらなければならないことがあるんだ
五島慶太
11.
乗っ取りは戦争だ
五島慶太
12.
若いころから自分の心にかなった事業を興してこれを育て上げ、年老いてその成果を楽しむことのできる実業界に比較すれば、いかにもつまらないものだ。これが十年近い官吏生活を経験した私の結論であった。
五島慶太
13.
俺は、その日のことはその日で忘れる主義だ。その日に決断のつかないことを、思い悩んで明日まで持ち越すようだと、明日の戦争は負けだ。
五島慶太
14.
6か月間の獄中生活の苦悩は、おそらく経験者でなければその心境を推察することは不可能であろう。私はこのときが人間として最低生活であった。だが、こういうときにこそ人間の日ごろの訓練とか修養とかがハッキリ出てくるものである。
五島慶太
15.
私はとにかく、「強盗慶太」の異名を頂戴するくらいであったから、事業のための私であり、事業あってこその生涯だった。
五島慶太
16.
一日の労苦を忘れるには、坊主とか芸者の浮世離れしたバカ話を聞き、ぐっすり寝て仕事を忘れるに限る。翌朝は頭が爽快で、また新しい構想が浮かぶのだ。
五島慶太
17.
ものごとはすべて大きく考えること。おじけづいていては成功しない
五島慶太
18.
正真正銘私にはロマンスなどというものはない。もし私にロマンスがあったとしたら、女に惚れていたとしたら、今日の私はあり得なかったろうと思う。事業に対する野心がロマンスを征服してしまったというか、惚れたのはれたのということを考える余裕もなかったのである。
五島慶太
19.
一週間に一回、嘉納治五郎先生から倫理の講義を聞いたが、先生は柔道の格好で太い腕節を出して「なあに」という精神が一番必要だ、どんなことにぶつかっても「なあに、このくらいのこと」というように終始考えろということを言われた。先生の「なあに」精神はいまでもはっきり頭に残っている。
五島慶太
20.
世間がなんと言おうと、俺はやりたい事をやる。
五島慶太
21.
財界に覇をなそうとすれば、いろいろな会社を合併し、ボロ会社を買ってそれを再建する事だ
五島慶太