1.
意思疎通がないと魂のレベルで人は死ぬんです
福島智
2.
盲ろう者というのは埋もれた少数民族のようなもの。周りから見えず、虐げられている。その解放運動が私の本来の第一目的だった
福島智
3.
コミュニケーションというのは私たちの命を輝かせる上ですごく大きな意味がある
福島智
4.
私が幽閉された「暗黒の真空」から私を解放してくれたものが「言葉」であり、私の魂に命を吹き込んでくれたものも「言葉」だった。
福島智
5.
人生で大事なことは、自分を主語にして生きること。そうすれば辛くても納得がいくし、諦めずに歩き続けることができると思うんです
福島智
6.
挫折や失敗が肥やしになる
福島智
7.
障害があろうがなかろうが、何かの壁にぶつかるのはみんな同じ。前向きになれるときも、そうでないときもある。
福島智
8.
片目ずつ、片耳ずつ悪くなって、とうとう全部失われたのが、最初は不思議でなりませんでした。何でこういう状態になったのかな、ひどいじゃないかと思ったりもしました。
福島智
9.
人とのつながりは大きな喜びであると同時に、大きな苦しみの源泉にもなると分かった。でも、やっぱり人は人間関係がないと生きていけないんです
福島智
10.
生きることこそ使命
福島智
11.
ぼくが光と音を失ったとき、そこには言葉がなかった。そして世界がなかった。ぼくは闇と静寂の中でただ一人、言葉をなくして座っていた。ぼくの指にきみの指がふれたとき、そこに言葉が生まれた。
福島智
12.
ぼくが指先を通してきみとコミュニケートするとき、そこに新たな宇宙が生まれ、ぼくは再び世界を発見した。コミュニケーションはぼくの命。
福島智
13.
人は皆、直接、他者の本質を把握することはできません。できるのは、互いの魂にそっと触れ合うことだけです。
福島智
14.
苦悩というのは確かにしんどいことです。だけど人生では、いくら避けようと思ってもしんどい経験はやってくる。だったらそのしんどさを受け止めて、そのしんどいことにも何か意味があるんだろうと思うことが、たぶん力になってくると思います
福島智
15.
小さい時から徐々に目と耳が悪くなって、とうとう全盲ろうになったとき、逆説的に一種の安堵感を覚えたんですね。もうこれ以上悪くならないんだ。ここを出発点として生きていくしかないなと
福島智
16.
コミュニケーションは話せるだけじゃダメなんです。相手の話を聞けなければ一方通行ですから。つまり相手の話を聞ける状態でしか話しません。
福島智
17.
障害者はテクノロジーの恩恵を受ける部分が大きいです。体が自由に動かせなくても、ネットを通じて世界とつながることができますよね。でも高いんですよ。
福島智
18.
スマホでは同じ空間を共有できないですよね。やはり、一緒に歩いたり、食べたり、飲んだりできないのは、孤立感につながると思います。冗談を言って笑ったり、肩を叩いたりする、そういうちょっとしたじゃれ合いが支えになりますよね
福島智
19.
宇宙空間の中では、自分から光を放つだけでは、明るさは存在しないんです。何か反射するものがないと限りなく暗い。
福島智
20.
本当につらい時は泣けないんですよ。泣けるというのはまだ中途半端なつらさで
福島智
21.
不慮の事故や病気で、若くして亡くなる人はたくさんいます。僕の身近にも何人かいました。だけど僕には命が与えられている。見えない、聞こえないという条件の中で生きることが求められている。これは一体何なのかと考えました。
福島智