1.
天災は忘れた頃にやって来る
寺田寅彦
2.
全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。
村上龍
3.
学問の力によって震災予防は出来るであろうが、地震を予知することなぞは却々なかなか出来るものではない。
福地信世
4.
地震は災の最劇なる者なり 最も恐るべき者なり 壮麗盛飾の宮殿も貴重美艶の財寳珠玉も一瞬間に支離滅裂 或は鑠石混泥に葬らる。
横河民輔
5.
人間が世界の問題を解決できるとは思っていない。できないんだよ。僕らの手には負えない。考えてもみなよ、地震が起こる地面をコントロールする事はできない。津波が起こる海をコントロールする事はできない。嵐が起こる空をコントロールする事はできない。僕らは皆、神の手の内にあるんだ。
マイケル・ジャクソン
6.
こんな地震だらけで火山だらけの国で、原発なんてもってのほかです。
宮崎駿
7.
地震直後のしばらくは、誰もかれも、天災に対していかに人間が無力であるかを語り合い、少しは欲望や邪念といった心の濁りも薄らいだように見えた。
だが、月日が経ち、何年か過ぎてしまうと、震災から得た無常の体験などすっかり忘れ果て、話題に取り上げる人さえいなくなった。
鴨長明
8.
地震は何度でもやってくる。大きな被害を出さないため、公園と道路をつくる。
後藤新平
9.
取材陣のヘリコプターがあの被災地の上を飛び回るでしょう。あの爆音のために、生き埋めになってる人に外からどんなに声かけても、その人たちの声が爆音のために聞こえないと。だからね、あれは、報道陣が何百人殺してますよ。ヘリコプターで。
上岡龍太郎
10.
住民は理論を過信せず、異変に気付いたら事前に避難することが最も重要と知り、日頃から倹約したり貯蓄をするなど、いつ災害にあっても路頭に迷わない覚悟と準備をしなくてはならない
桜島大正大噴火の石碑
11.
普段から支え合う関係が、大規模災害における犠牲を最小限に食い止めるために大きな役割を果たしている
消防庁冊子「自主防災組織の手引」
12.
運命は、常に危ない分岐点を私たちに与えてその力を試そうとする。
沢田正二郎
13.
善悪を「知る」という木の果を味わってからは、人生は苦となった。「知る」といっても、その実は、何も知り得るのでない、「知る」は「知らぬ」であるとも言い得る。科学や哲学はこの「知」から出発した。
けれど吾等は実際何も知らずに、ただ苦というだけを知った。こんな地震などあると、益々これを感じさせられる。
鈴木大拙
14.
地震は、地震国に生きる日本国民の背おう宿命であり、その発生を阻止することはできないが、それが引き起こす災害は我われの知恵と努力によって、いくらでも軽減できるはずである。
萩原尊禮
15.
朝の一杯のお茶を静かにすする。そんな当たり前のことがしみじみと心にしみる朝がある。
朝日新聞夕刊
16.
災害の発生に際し、巨大な官僚組織を機敏、的確に対応させるためには、何よりも指揮官の決断と指導性が求められる
海部俊樹
17.
学者の流言蜚語(りゅうげんひご:デマのこと)は坊間のものよりはその害が恐ろしい
岡田武松
18.
大陸の移動、地殻の伸長と圧縮、地震、火山の噴火、海進と海退、極移動が因果関係で相互に結びついていることは間違いない。しかし、どれが原因でどれが結果なのかは、未来にならなければ明らかにはされない。
アルフレッド・ウェゲナー
19.
自然は無情である。無謀なるは人間である。
長岡半太郎
20.
アウトドアライフの知恵は、サバイバル生活に重要である。しかし、被災時のサバイバルは、「火をおこしたり」「カマドを作ったり」「野外料理の作り方」ではない。
木村政昭
21.
一般には大地震の切迫性などといった話は全く理解されないか無視される。その結果、大地震の発生は時々刻々と迫っているのに、防災対策を急ぐこともなく、ただ無駄に時間が経っていく。
溝上恵